2017年4月20日

 本年度も大学での講義が始まりました。スポーツ医学の中の外傷・障害の項目を担当していますので日頃の仕事の延長になりますが、学生の皆さんが退屈しないように動画や写真を多く取り入れて工夫しているつもりです。眠くなってしまうのは、講義をするこちら側にも半分は責任があるのかもしれない・・・などと考えてしまう今日この頃です。
 今年の学生さんは、いつもの年の学生さんよりやる気があると感じています。学生なので、勉強するのが当たり前だとは思いますが、自分の学生時代を思うと運動との両立はなかなか大変であったように思います。
 
対象の学生さんは殆どが運動部に所属しており、大会や合宿などもあり時間的な制約もあると思います。

 初心を忘れることなく、目標に向かって頑張って欲しいと思います。少ない時間ではありますが、せっかくの機会なので少しでも学生の印象に残り、将来役に立つ講義を目指します!



2017年1月7日

 新しい年がスタートしました。ここ九州は暖かいお正月でしたが、皆さんの地域ではどのようなお正月だったのでしょうか?
この一年が、皆様にとって素晴らしい一年になるようお祈りいたします。本年も宜しくお願い致します!



2016年11月5日

 本日、広島では25年ぶりのリーグ優勝を果たしたプロ野球広島東洋カープ球団の優勝パレードが行われました。沿道は、約31万人のファンで埋め尽くされたという事です。日本で、一球団の優勝パレードにこれだけの人が訪れることは、きわめて稀な事だと思います。その魅力はどこにあるのでしょう??その答えは、日本シリーズ最終戦を見に行った事で、答えがわかったような気がします。

 10月29日(土)広島スタジアム、プロ野球日本シリーズ広島東洋カープ対日本ハムファイターズ第6戦、午後6時30分の試合開始に少し遅れてスタジアム入りした私は、今までに経験したことのない様な異様な雰囲気を感じました。これまで見てきた日本シリーズとは明らかに違う熱気と応援の凄さでした。座席に座ったら軽く夕食でも取りながら見物しようと考えていた私は、その応援の熱気に食事など出来るような状態ではないと感じました。周りを見渡しても、そうゆう人は見当たりませんでした。
 選手のプレーも一流でしたが、スタンドの応援も私の中では、過去最高のものでした。約3万人のカープファンから伝わる球団や選手への思い。スタジアムの外でも必死に応援する姿に感動をおぼえました。あれだけの数の人間がどうしてここまで一つになれるのか?まるで前日にリハーサルでも行ったのではないかと感じるほどの応援でした。シーズン中の応援は、この日本シリーズの為の予行練習だったのかもしれません。本当に選手のことを思い、必死に応援し、涙する姿に感動しました。

 もう一つ、驚いたことがあります。それは選手や審判に対してのヤジが飛ばないことでした。少なくとも私の周りからは、一度もヤジを言った人はいませんでした。それどころか、エラーや三振した選手、ピンチに追い込まれたピッチャーに対し「頑張れ!」「気にするな」「あと一人だぞ!」などと、選手を励ます言葉が聞こえてきました。他の球団であればヤジが聞こえてきてもおかしくないような場面でも、広島のファンは選手を応援するんだと熱くなるものを感じました。
 試合の終盤に点差が開き、あきらめムードになっても帰ることなく声援を送り続け、表彰式では優勝した日本ハムの選手に「おめでとう!」と拍手ができるカープファンの暖かさや人を思いやる心、そして最後まで諦めない気持ちを改めて教えて頂いたような気がします。
 この気持ちこそがカープの強さであり、今季引退を決めた黒田投手にも伝わっていたのだと思います。そして、その気持ちに答えてくれた黒田投手の男気にファンは魅了されたのでしょう!その結果として、あの応援と今日の31万人のパレードに繋がったのではないでしょうか!

 残念ながら優勝は逃しましたが、暖かい応援とカープスピリッツを感じた私は、ハンドルを握りながら何故かさわやかな気持ちになっている自分が不思議でした。素晴らしいプレーと世界一のカープファンに感動を頂き、感謝の気持ちで一杯です。

 個人的には、一番の目的であった今村選手の投球も見れて良かったのですが、あの晴れ舞台で投げる姿をもう一度見たかったな~と・・・・。そして、野球というスポーツの難しさと、一球の怖さを痛感しました。

 P.S スタンドに沢山いるはずの酔っぱらいオジサンの姿も、あの日はほとんど見かけませんでした。これなら応援に来てるカープ女子やお子さんも安心ですよね。応援する側にとっては、これも一つの魅力ですよね。



2016年10月27日

 北海度日本ハムのサヨナラ勝ちとホームラン攻勢で2勝2敗の接戦になりました! 興業的には申し分ない結果なのでしょうが、野球好きなファンにとってはハラハラドキドキの毎日です。栗山監督の言葉にもありましたが「北海道での2試合は、しびれる試合でした」

 広島東洋カープの中継ぎ投手、今村 猛(たける)投手は当院のある佐世保市出身です。昨日まで4日連続の登板で、無失点です。現在3連続中継ぎ成功で(ホールド)大会タイ記録です。中学、高校と関わっていた事もあり、まるで自分の事のように嬉しく感じます。本当に素晴らしい投手に成長したと思います。当院の患者さんも、みんな応援して頂いている様で、このまま良い結果が出ることを願っています。

 もう一つ、広島の黒田博樹投手が今季限りで引退します。あまり知られていませんが、黒田投手のお父さんも元プロ野球選手(南海ホークス)でした。しかも、佐世保商業高校出身です。あの黒田投手の体にも佐世保の血が流れていると思うと、応援せずにはいられません! 試合が第7戦までになった時は、黒田投手のピッチングをもう一度見ることが出来るかもしれません。ちなみに、お母さんも東京オリンピックの砲丸投げの候補選手だったそうです。それを考えると、やはりご両親のDNAはしっかり受け継がれているんですね。

 今夜の試合に勝ったほうが王手です!! 恐るべし日本ハムの大谷・中田・レアード! 今まで野球をあまり見たことがなかった人も、少し興味を持ってテレビ観戦してみはいかがでしょうか?



2016年7月27日

 猛暑の中、大分県で開催される中高の九州大会に出発します。患者さんには、お休みしてご迷惑をお掛けします。。。。2日間、申し訳ありません。

 最近は熱中症対策も進歩し、選手の皆さんは十分注意していますが、応援に行っている保護者の皆さんが搬送されるケースが増えているそうです!!

 数年前に熱中症で救急搬送された学生は、選手ではなくマネージャーさんでした。後日、理由を聞いてみると大会前夜は選手のゼッケン付けなどによる睡眠不足。当日の朝も忙しく、朝食抜き。さらに自分が飲み物を飲んでしまったら、選手の分が足りなくなてしまうかもしれない・・。そんなまじめな子供さんでした。

 このように、運動をしている選手だけではなく、周りの人も気を付ける必要があります。私も、自分の体調管理にも気を付けて、サポートしてきたいと思います!



2016年7月15日

 いよいよ、各県においても夏の甲子園予選も始まり、夏本番を迎えます。気温の上昇も激しくなり、スポーツ選手にとってはコンディショニングが難しく暑さ対策も重要な課題になります。
最近は、水分補給についての情報も一般化し、以前のような「練習中には水を飲むな!!」などという常識は、非常識になりました。昔式の練習をしているチームでも、さすがに水分補給をさせない指導者はいなくなったと信じたいものです。
 
 しかし、水分補給も水を飲んでいれば大丈夫!という事でもなく、スポーツの種類や競技時間によっても体に必要な栄養素は変わってきます。水分補給のタイミングや内容はパフォーマンスにも大きな影響を与えます。専門的にはなかなか難しい分野ではありますが、瞬発系のスポーツと持久系のスポーツ。練習や試合時間に合わせた水分補給のタイミングなどいろいろありますよね。例えば、ポカリスエットとアクエリアスはどっちが合っているのか?最近よくコンビニや薬局で目にするエナジードリンクはどうなのか?ハイレベルなアスリートになると、ドーピング検査等の問題も出てきます。
 
 アスリートに限らず、健康維持や趣味の範囲でスポーツに取り組む方も無理をせずに取り組んでいきましょう。1時間以内の運動は水やお茶による水分補給でも大丈夫と言われていますが、それ以上の長い時間になると水だけでは危険になってきます。そうなると市販のスポーツドリンクなどが必要になってくると思います。家庭で作れる飲み物としては、はちみつをお湯で溶いてレモンを搾って冷やしておけば、糖分やクエン酸の補給もできますので、お勧めです。

 睡眠時間をしっかり取って、熱中症にならないように気を付けましょう!



2016年6月21日

 今年も、県高校総体・市中体連が無事終わりました。選手のみなさん、先生方、そして保護者の皆さんもお疲れさまでした。選手一人一人の、目指すところは違うと思いますが、それぞれの目標に向かって頑張っているわが子の姿に涙したご両親も多かったのではないでしょうか?
 子供の成長はあっという間です。応援に行って、大声で「頑張れ~!」「走れ~!!」と叫ぶのも短い間です。今年の応援で不完全燃焼だったお父さん・お母さん、来年の大会やこれから先の県大会、九州大会、全国大会では思いっきり応援して下さい!!
 先日の事ですが、治療が終わったご年配の方が、「私が応援に行くと、孫や子供が嫌がるからこっそり見ています」という、ちょっと寂しい話を聞きました..。今まで子育てに協力してきたお爺ちゃん・お婆ちゃんも遠慮せず、是非応援に出かけて大声で声援を送って欲しいと思います。
 ご家族の皆さんも、機会があれば次回は是非、お爺ちゃんやお婆ちゃんも誘ってみてはいかがですか??「本当は行ってみたかった!」と喜んでもらえるかもしれませんね。
 選手の皆さんも疲労が蓄積している事でしょう。次の大会に進む選手の方は、体調管理に気を付けて欲しいと思います。そう言う私自身も今年の大会期間中は移動も多く、疲労が蓄積していまーす。



2016年5月20日

 いよいよ、高校総体・中体連が間近に迫ってきました。選手の皆さんは、これまで頑張ってきた練習の成果を発揮できるように、心と体の準備に取り掛かっていることと思います。
 ここ数日は気温も上がり、これからは体調管理も重要ですね!無理な追い込み練習をして、大会当日に疲労がピークではパフォーマンスは低下します。せっかくの努力も悔いを残すことになりかねません。
 練習は、勿論重要で大切ですが疲労の蓄積はケガの誘発にも繋がります。ケガをしたままではいい結果を出すことも難しくなってきます。休養も練習のひとつと考え、自分の試合日程から逆算し、コンディションを整えられるような選手になってほしいと思います。
 私自身も、選手の皆さんの力になれるようコンディションを整えていこうと考えています。治療する側の人間が、体調不良では困りますよね!

 先週末から神戸遠征に行きました。行き帰りの新幹線の中で熊本へ救援活動に派遣された方々を見かけました。本当に頭が下がる思いで、心から感謝の気持ちをお伝えすると共に、一日も早い被災地の復旧を願いたいと思います。



2016年2月9日

 プロ野球界は悲しいニュースの報道に揺れていますが、現役の選手達は今シーズンの開幕に向け各地のキャンプで汗を流しています。

 スポーツニュース等で、頑張っている若い選手を見て、日本のプロ野球界の将来を案じる自分と、素晴らしい選手のプレーにホット胸をなで下ろしている自分がいます。
 
ここ数年、野球人口は減少傾向にあります。残念ですがサッカーのルールは知っているが、野球のルールは知らない子供達も沢山います。現在、日本サッカー界は海外で活躍する選手も多くなり、劇的な逆転勝ちでオリンピック出場も決め盛り上がっています。今後は、益々競技人口が増加していく事でしょう。私自身もサッカー経験者であり、もっと強くなって欲しいし、大好きなスポーツのひとつではあります。
 しかし、日本野球界には長い歴史と文化があります。どうかこのまま国民的スポーツのまま、ずっと注目される存在であり続けてほしいと願っています。

 少年時代、甲子園に釘付けにしてくれた・・・・あの名選手の逆転ホームラン!! 是非、もう一度見せてほしいと願うばかりです。おじさんにとっては、スーパースターのままなのですから。

 久しぶりにキャンプの見学に行ってみようかな~~。



2016年1月18日

 遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!! 年始から何かと忙しく、初詣もやっと昨日行ってきました。一説によると初詣は節分まで大丈夫との事なので、まあ有効期限内ということになりますね。皆さんはもう終わりましたか??節分までに・・と思っていると気が緩み忘れてしまいそうな感じもありますので、来年はもう少し早めに行きたいと思います。
 
 年末から年始にかけて、スポーツ界の話題は高校スポーツが多くなります。サッカー・ラグビー・バレーボール・駅伝と全国の高校生アスリートの晴れ舞台です。純粋に勝ちたい気持ちだけで頑張る高校生のすがすがしさや、純粋さに心を打たれます。
 
 そんな中、昨日京都で行われた全国都道府県対抗女子駅伝中学生区間を走った当院の患者さんがいます。出発前に右足の違和感を訴えていたので少し心配していましたが、区間4位の素晴らしい走りでした。性格も明るく、笑顔が素敵でしっかりした中学生なので、今後の成長がとても楽しみな選手だと思っています。高校・大学とアスリートを目指し、頑張って欲しいと思います。ちなみに、長崎県代表チームの順位は全体で8位の入賞でした!!大健闘だったと思います。
 
 九州地方は、明日から寒さが本格化する予報です。ここ長崎県も雪の予報が出ています。雪道での転倒も危険です。また、インフルエンザの流行も伝えられていますので、健康管理にも気を付けましょう。特に、受験生の学生さんは最大限の注意が必要ですね。スポーツも勉強も「努力は自分を裏切らない」と信じ、良い結果を期待しましょう。
 
 最後になりましたが、今年もより良い治療を目指し頑張ります。