2020年8月6日
コンタクトスポーツの現場ではよく耳にする外傷です。特に、アメリカンフットボールやラグビー、格闘技などで多く発生します。現在、当院でも2名のアスリートがチャーリーホースで加療中です。
ではそろそろ、それは何かと? 簡単に言うと、大腿部の筋肉に大きな外力が加わり、大腿骨と筋肉の境界部に損傷を共なう外傷です。
もっとわかりやすく解説すると、膝蹴り等により大腿部の筋肉が大きく損傷し内出血も伴うような外傷です。
内出血も深部にあるため表面からは見ることができませんが、エコーやMRIなどで確認することができます。
この状態で無理に筋肉を動かすと、固まりかけた血液で筋肉を傷付けてしまうこともあり、筋肉が骨のように固くなる骨化性筋炎に発展し、固く柔軟性に乏しい筋肉になってしまう可能性もあります。
トップアスリートでは、引退の原因になることも考えられます。
また、パフォーマンスの低下にも繋がりますので、このような状態での運動は控えることが重要です。
程度にもよりますが、この外傷は治療も長期に及ぶ事も多く、復帰まで3か月以上かかる場合もあります。
初期の対応が予後を左右しますので、適切な診断と治療が大切です。